使い方

「ドリトルではじめるプログラミング」について

本サイトでは次の2つのコースを用意しています。お好きなコースをご利用ください。

1)単元から選ぶ
 各学年・単元ごとに必要なプログラムが既に記述された状態でプログミラングをはじめることができます。
2)はじめる
 自由にプログラミングを行いたい場合は、こちらのコースをご利用ください。

プログミング画面

 ドリトルのプログラミング画面は実行結果エリアとプログラムエリアから構成されています。

 プログラム入力後、プログラムエリアの「実行」ボタンを押すことで、実行結果エリアに結果が表示されます。また、各エリア上部のプルダウンメニューから数値を選択することで、フォントサイズや実行結果の表示倍率の変更も可能です。

 完成したプログラムはプログラムエリア上部の「保存」ボタンから保存が可能で、次回利用時に「読み込み」ボタンから当該ファイルを読み込むことでプログラミングを継続することができます。

基本操作

 ドリトルの使い方について、四角形を描画する簡単なプログラムを例に説明します。 実際にサンプルプログラムを実行しながらお読みいただください。

「かめ」オブジェクトを作る

 まずは、図形を描いてもらう「かめ」オブジェクトを作成しましょう。次のように入力してください。

かめ!作る。

 ドリトルでは、オブジェクトを作り、作成したオブジェクトに命令を送ることでプログラムを動かします。「(オブジェクト名)!作る。」と入力することでオブジェクトを作成します。次のように、「かめ」が表示されていれば正しい動作になります。

名前をつけて動かす

 次に、作成した「かめ」オブジェクトに100歩前に歩いてもらう命令を送りましょう。しかし、命令を送るためには、「かめ」オブジェクトに名前をつける必要があります。先ほどのプログラムを少し変更して、名前をつけましょう。

かめた=かめ!作る。

 実行結果は変わりませんが、「かめ」オブジェクトに「かめた」という名前が付きました。なお、この例では「かめた」という名前にしましたが、お好きな名前をつけて構いません。その場合には、以降の例文に出てくる「かめた」を、ご自身がつけた名前に置き換えてください。

 では、かめたに対して「100歩前に歩いて」と命令してみましょう。次のようにプログラムを加筆してください。


かめた=かめ!作る。
かめた!100歩 あるく。

 実行すると、かめたが前に歩いてくれました。「かめ」オブジェクトを動かすと動作の軌跡が残ります。

 では、次はかめたに左を向いてもらいましょう。 プログラムを次のように加筆しましょう。


かめた=かめ!作る。
かめた!100 あるく。
かめた!90 ひだりまわり。

 かめたが90度、左を向いてくれましたね。この、「前にあるく」「左を向く」という命令を使って、かめたに四角形を描いてもらいましょう。 プログラムを次のように加筆しましょう。


かめた=かめ!作る。
かめた!100 あるく。
かめた!90 ひだりまわり。
かめた!100 あるく。
かめた!90 ひだりまわり。
かめた!100 あるく。
かめた!90 ひだりまわり。
かめた!100 あるく。
かめた!90 ひだりまわり。

 かめたが四角形を描いてくれました。ただし、プログラムが長くなってきましたね。 ドリトルでは、同じ「かめた」に命令を続ける場合、連続して命令を書くことができます。 プログラムを次のように変更してみてください。


かめた=かめ!作る。
かめた!100 あるく 90 ひだりまわり。
かめた!100 あるく 90 ひだりまわり。
かめた!100 あるく 90 ひだりまわり。
かめた!100 あるく 90 ひだりまわり。

 挙動は変わりませんが、先程より短いプログラムになりました。しかし、「100歩前に歩いて、90度左を向く」という同じ命令を4回繰り返しています。この「繰り返す」という処理はまとめて書くことができます。 プログラムを次のように変更してみてください。


かめた=かめ!作る。
「かめた!100 あるく 90 ひだりまわり。」!4 くりかえす。

 先ほどのプログラムと見比べると、ずいぶん短く、見やすくなっているのがわかるかと思います。 最後に、かめたが描いてくれた四角形に色を塗る命令を紹介します。 プログラムを、次のように加筆しましょう。

かめた=かめ!作る。
「かめた!100 あるく 90 ひだりまわり。」!4回 繰り返す。
かめた!(青)図形を作る。

コマンド一覧

ドリトルの代表的なコマンドは次のとおりです。漢字は平仮名に置き換えても動作します。その他のコマンドについては、ドリトルの公式サイトをご確認ください。

オブジェクト コマンド 意味
かめ 作る 新しいかめを作る かめた=かめ!作る。
歩く 前に進む かめた=かめ!作る。
かめた!100 歩く。
左回り 左を向く かめた=かめ!作る。
かめた!90 左回り。
右回り 右を向く かめた=かめ!作る。
かめた!100 右回り。
線の色を設定する かめた=かめ!作る。
かめた!(赤)色。
かめた!100 歩く。
外接円 指定した半径の外接円を描く かめた=かめ!作る。
かめた!100 (紫) 外接円。
半径をかく 指定した半径をかく かめた=かめ!作る。
かめた!100 (紫) 外接円。
「かめた!100 半径をかく。
 かめた!45 ひだりまわり。」!8 繰り返す。
正多角形 指定した頂点の数・外接円の半径からなる正多角形を描く かめた=かめ!作る。
かめた!100 (紫) 外接円。
かめた!8 100 (紫)正多角形。
原点 描画位置の原点を移動する。 かめた=かめ!作る。
かめた!100 歩く。
かめた!−100 −100 原点。
かめた!100 歩く。
図形を作る 描いた線から図形オブジェクトを作る かめた=かめ!作る。
かめた!100 歩く。
線=かめた!図形を作る。
図形 みぎ 右に移動する かめた=かめ!作る。
かめた!100 歩く。
線1=かめた!図形を作る。
線1!100 みぎ。
ひだり 左に移動する かめた=かめ!作る。
かめた!100 歩く。
線1=かめた!図形を作る。
線1!100 ひだり。
ひだりまわり 左に回転する かめた=かめ!作る。
かめた!100 歩く。
線1=かめた!図形を作る。
線1!90 左回り。

統計アプリの使い方

 ドリトルでは、算数の「データ活用」で利用できる統計機能も用意されています。ここでは、ドリトルの統計機能を活用したデータと統計機能をセットにしたアプリについて紹介します。これらアプリは「単元から選ぶ コースからご利用いただけます。

グラフの特徴と使いかた(5年生)

このアプリでは、棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフ、帯グラフそれぞれの特徴を学ぶことができます。

 アプリの画面は、「データ」「実行結果」「プログラム」「グラフ選択」の4つのエリアから構成されます。

 はじめに、データエリアのプルダウンメニューからデータを選択します。4種類のデータが用意されています。

 データを選択すると、データエリアにデータの中身が表示されます。この例ではスポーツデータを選択しました。このように、データの準備が完了すると、グラフ選択エリアにグラフ描画ボタンが表示されます。

 あとは、描画したいグラフを選択すると実行結果エリアに所望のグラフが表示されます(プログラムエリアには、直接入力できません)。以下は、棒グラフの実行結果です。

データの考察(6年生)

 このアプリでは、グラフの描画に加え、平均値や中央値の計算等を行うことができます。

画面構成は前述のグラフ描画アプリと同じです。

 はじめに、データエリアのプルダウンメニューからデータを選択します。5種類のデータが用意されています。

 データを選択すると、データエリアにデータの中身が表示されます。この例では「遠足のおやつ」データを選択しました。このように、データの準備が完了すると、コマンドエリアに変数選択ボタンが表示されます。

 今回は「お菓子代」の最大値を求めてみます。変数選択エリアで「お菓子代」を選択し、「次へ」をクリックしましょう。

 次に進むと、選択した変数について何を行うのかを選択する画面が表示されるため、ここでは「計算」ボタンをクリックし、「次へ」をクリックします。

 さらに、次の画面で「最小値」ボタンをクリックし、「次へ」をクリックします。

 最後に、「実行する」ボタンをクリックすると実行結果エリアに結果が表示されます。さらに、「最小値」等を求めたい場合は「入力を続ける」をクリックするか「戻る」ボタンで前の画面に戻り、所望のコマンドボタンを選択しなおし、実行してください。

データ活用に関するコマンド一覧
 
種類 命令 意味
計算 合計 指定した列の値の合計を計算する
最小値 指定した列の中で最も小さい値を計算する
平均値 指定した列の値の平均を計算する
最大値 指定した列の中で最も大きい値を計算する
中央値 指定した列の値を小さい順にならべ、真ん中の値を表示する
最頻値 指定した列の中で最も出現回数の大きな値を表示する
グラフ 棒グラフ 指定した列を棒グラフにする
円グラフ 指定した列を円グラフにする
折れ線グラフ 指定した列を折れ線グラフにする
帯グラフ 指定した列を帯グラフにする
ヒストグラム 指定した列をヒストグラムにする
度数分布表 指定した列の値がそれぞれ何回出現したのかを表にする